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R5,6年度_(国土交通省空家対策モデル事業採択)旧・風月堂を利活用した「移住・起業人材創出プラットフォーム」創出プロジェクト

上山市中心市街地を舞台にしたエリアリノベーション事業を実施いたしました。

本事業は国交省の空き家対策モデル事業(R5~R6年度)に採択され、廃業した旧店舗を拠点に移住・起業を促進するプラットフォームを構築するものです。弊社とNPO法人かみのやまランドバンクが中心となり、上山市など自治体や不動産・建築事業者等との官民連携で推進しています。

本プロジェクトでは上山市のほか、不動産・建築・デザイン・金融関係者が連携し、公民連携の協議体制を構築しました。関係者による連絡協議会を設置し6回の会議を開催、さらに市役所や財務局、地元金融機関とも連携会議を行うなど、官民が密に連携して進めています。これにより、空き家バンク情報や起業支援制度などを共有し、地域の起業・移住支援策を横断的に検討する体制を整えました。

初年度は調査・仮設活動に注力しました。プロジェクト専用サイト・SNSで広報し、起業セミナー・説明会を5回開催、宿泊業・菓子製造業など開業希望者6名をヒアリング。旧・風月堂を活用した開業検討者8名へのヒアリングとマルシェ形式ワークショップを実施。駅前商店街30件の空き店舗調査により使用可能物件を抽出し、賃貸/売買可能な2件を新規に空き家バンク登録(5件準備中)。該当物件は団体HP等で紹介しています。

2年目は仮説検証と実現支援に移行しました。かみのやま温泉駅前の旧・風月堂で約1ヶ月の常設ポップアップストア(地元特産品など)と5回のマルシェ・ワークショップを開催し、消費者ニーズや出店者意識を調査(運営は大学生インターン2名が担当)。起業希望者に対しては、R5調査の結果を基に事業計画策定支援や空き物件紹介などの伴走支援を実施。旧・風月堂の店舗部分を改修し、老朽化した居住区画を解体・改装して店舗利用しやすい環境としました。

本事業を通じて、空き店舗の利活用と移住・起業支援を一体的に進める新たなスキームが構築されました。調査や社会実験を重ねる中で地域のニーズを可視化し、発掘した物件情報と起業希望者をWeb等でマッチングする仕組みも徐々に動き出しています。また、大学生インターンを含む多様なプレイヤーが参画することで、関係人口の増加にもつながり、地域に新たな活力をもたらしました。これらの取り組みを礎に、2025年10月からは、旧・風月堂をチャレンジ支援拠点としてリブランディングし、弊社による自主事業として本格的に自走を開始します。

2025年3月19日

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